30代の転職といっても、人によって状況は様々です。
- ブランクが長い
- 正社員経験なし
- 管理職経験あり
- キャリアが積めてなくて将来が不安
- とにかく年収アップが目的
- おもいきって業界を変えたい
- ただ今の仕事に飽きた
ただ漠然と「30代向け転職エージェントおすすめランキング」などと紹介されても、結局どれが自分に合うのか分からないですよね?
そこで、このページでは、そんな色々な状況がある30代の方々に、できる限り最適な転職エージェントを提案させていただきます。
30代の転職で求められること
30代に限らず、世代によって求められることや必要な能力は変わってきますので、まずは下記の表を見てください。
20代 |
|
---|---|
30代 |
|
40代 |
|
30代(特に30代後半)になると20代の頃と違って、リーダーとして後輩や新人を導いていく能力や、環境作りや業務改善案を出すことなども求められてきます。
業界関係なく、IT技術はどんどん進化していくので、古くて効率の悪い管理体制を取っている会社などに新しく適切な業務改善案を出せる30代ならばかなり重宝されやすくなります。
それは、個人としての仕事の結果が求められるのではなく、自分が管理(あるいは所属)しているチーム全体の成績が重要視されていくということです。
言い換えるならば「部分」ではなく「全体」に目を向けられるようになっているか、とも言えます。
コミュ力なくてチームプレー苦手なんですが
ただ、上述したようなことを全ての30代ができるかといったら、現実はそうではありません。
下記は、マネージメント経験の有無についてのアンケート結果になります。
- 対象:30代の男女500人
- 実施場所:クラウドソーシング
- 実施期間:2018年7月
およそ半分半分という結果になりました。
人にはそれぞれ適正がありますし、マネージメントよりもプレイヤーとしてのスキルや結果を追求している方も大勢います。
個人としての実績は出せるけどマネージメントが苦手な人もいますし、一方で、個人としての実績はすごくないけどマネージメントやサポート的な能力が高い人もいます。
個人の技術力や成績を極めたい人もいるよね
そのように、同じ30代でも状況は人によって異なりますので、このページでは大きく下記の4つのタイプに分けて転職エージェントを紹介していきます。
- 全ての30代におすすめ
- 正社員経験なし or ブランクが長い方
- 30代前半 or キャリアや今後に不安がある方
- 30代後半 or 管理職経験ありの方【直近年収600万以上推奨】
それでは見ていきましょう。
全ての30代におすすめ
全ての30代におすすめできる転職エージェントを紹介します。
名前くらいは聞いたことがあると思いますが、特定のターゲット層に特化したサービスではなく、あらゆる業界を網羅しています。
とは言っても、取り揃えている求人や転職ノウハウは各社で異なるので、全て登録しておくことが推奨されます。
すでに登録済のもあるかな
マイナビエージェント
- 求人票以外の内部事情も豊富
- 3年、5年、10年後まで考えてくれるキャリアカウンセリング
- マイナビエージェントのみに掲載されている独占求人多数
DODA
- 転職者のキャリアを客観的に分析したうえで、転職市場で強みとなる部分を整理
- 「やりたいこと」を大切にしたうえでの現実的なアドバイス
- 人事担当者をひきつける履歴書・職務経歴書のアドバイス
30代で正社員経験なし or ブランクが長い方
リクルートエージェント
- 業界最大級の非公開求人数(10万件以上、約90%以上が非公開求人)
- 転職者自身でも気付いていない強みを発見して提案してくれる実績豊富なアドバイザー
- 業界・企業情報の提供、書類添削、面接対策などの充実した転職サポート
アイデムスマートエージェント
- 40年以上に渡る求人事業のノウハウ
- 取引先数25万社という膨大さで、他社にはない独自求人多数
- 企業への細かいヒアリングによって、仕事探しのリアルな情報を提示可能
30代で経験に自信がない人こそ短期で決める
30代で正社員経験なしだったり、ブランクが長かったりすると、就職・転職において悲観的な気分になるかもしれません。
- 夢を追ってきた人
- 危機意識が弱かった人
- 就職・転職活動がうまくできていなかった人
- 何らかの事情で働けなかった人
などなど、様々なケースがあるでしょう。
しかし、そんな状況からはもうチャンスがないのかというと、実はそこまで日本は厳しい社会ではありません。
30代ヒキニートだけどやり直せる?
たしかに、相対的に見たら、正社員や管理職などの経験なしの人よりは経験ありの人の方が有利にはなりますが、実際に経験なしのステータスから就職に成功している人がたくさんいるのもまた事実です。
そして、アルバイトや派遣社員などからの転職も、無職からの就職も、スピードが大事なのは言うまでもありません。
ダラダラ活動しているとモチベーションが下がってしまいますし、何より、時間が経てば経つほど不利になってしまいます。
また、タイミングによっても変わりますので、以前は募集していなかったけど今は募集しているという職種もあります。
ですので、このページで今までに紹介した下記4つの転職エージェントには全て登録し、正直に現在の状況を伝えて相談したうえで、転職・就職活動を行っていくことをおすすめします。
たとえ今、30代で正社員経験がなくても、モチベーションを短期的にでも上げて、複数社のエージェントを利用して活動すれば、しっかりと正規雇用で就職できる可能性は極限までアップします。
これ以上に現実的な方法はないとさえ言えるでしょう。
ついに本気を出す時が
30代前半 or 今後のキャリアが不安な方
ダラダラ社畜してきたけど
今後大丈夫かな・・・
30代前半あたり(後半でもかまいません)で、
- 今後のキャリアに不安がある
- まだ管理職経験がない(少ない)
- 30代の社会人にふさわしい経験をもっと積みたい
- 今の会社にいても成長や自分の未来がない
という層はもっとも多いでしょう。
そんな方は、自分が活躍しやすい仕事や、熱意を高めやすい仕事は何かを真剣に考えることが重要です。
「仕事が嫌い」という人ほど、何となく就いた仕事を続けている傾向があります。
そして、だらだらサラリーマンをやっていても、突然強いモチベーションがわいてきてトントン拍子に出世するというような奇跡は起こりません。
そうなると、やはり一番よいのは、今までの経験も生かせつつ、かつ、ちゃんと興味を持てる分野で働くことです。
興味や熱意が自然と向けられる仕事であれば、やりがいや自発性も高まりやすく、成長や結果もセットでついてきます。
あなたの適正が生きる仕事(あなたの能力を発揮しやすい仕事)を、今こそ本気で探さなければならないのです。
自分一人で考えていてもキャリアプランの整理ができない人は、そんな時こそ専門の転職エージェントに相談し、対話の中からあなたの天職を見つけることをおすすめします。
パソナキャリア
- キャリアアドバイザーの丁寧なサポート
- 40,000件以上の豊富な求人
- 未経験可・マネージャークラスの求人もあり
30代後半 or 管理職経験ありの方【直近年収600万以上推奨】
年収1,000万オーバー目指すぜ
必ずしも30代後半向けというわけではありませんが、しっかり管理職経験を積んでいるならば、
- もっと大きな会社で働きたい
- 大きなプロジェクトを任されたい
- とにかく年収アップしたい
という心境になっている人もいるでしょう。
そこで、直近年収が600万円以上の人におすすめできる転職エージェントを紹介します。
下記は、2017年における30代の平均年収が高い職種・業種(出典:DODA)になりますので、転職する際の参考にしてみてください。
ちなみに、管理職経験がある方で業界を変える転職をすることは珍しくないことなので、未経験の業界であっても熱意が向けられそうならば挑戦してみる価値は十分にあります。
その点についても、一人で考え込まずに転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
直近の年収が600万円未満の方は「今後のキャリアが不安な方」で紹介してるエージェントの方が最適です。
CAREER CARVER(キャリアカーバー)
- 大手リクルートがハイクラス転職のために立ち上げた専門転職サイト
- ヘッドハンター数600名
- 直近年収600万以上の方に推奨
JACリクルートメント
- グローバル転職のサポート
- 総勢約550名のコンサルタントがサポート
- 国内大手、外資系、海外進出企業などの厳選求人が豊富
30代が転職エージェント以外の手段で転職するなら
30代に限らず、転職エージェントを使わない手段で転職するなら、大きく分けて下記のような方法があります。
ハローワーク 職業訓練学校 |
直接応募 | 人脈・コネ | |
---|---|---|---|
20代 | △ おすすめしない |
○ | △ 馴れ合いじゃなければ |
30代 | △ 最後の手段 |
△ おすすめしない |
○ |
40代 | △ 最後の手段 |
× 難しい |
○ |
ハローワーク
30代にとってハローワークは最後の手段としての場と認識しておくのがよいです。
ハローワークは国の運営ということもあってサービスの質が高くないので、基本的にはあまりおすすめできません。
多くの転職エージェントを使ってみたのにうまくいかなかった場合に利用しましょう。
直接応募
直接応募は20代のような熱意が評価される世代には有効ですが、ただの30代が応募しただけではうまくいかない可能性が高くなります。
特定の会社に思い入れがあり、30代としてのあなたの能力を十分に生かせるという確信があるならば、そのメリットを会社側に上手く提示して入社までこぎつけるというのもありです。
「その会社が好き」という熱意だけではなく、しっかりとその会社にとっての具体的なメリットを提示できるということがポイントになります。
起業している友人も少なからずいる(人脈・コネ)
30代くらいの年齢になると、今までに構築してきた人脈の中には起業してる人も少なからずいるでしょう。
そういった独立した人とリアルタイムに接触できる機会があり、
- あなたのやりたい仕事と合致している
- 起業した人の理念に共感できる
- 起業した人と同じくらいのエネルギーを仕事に捧げることができる
ということならば、そのコネを生かして就職・転職するのもよいでしょう。
ちなみに、言うまでもないですが
- 「仲が良い友人が会社を作ったから」
- 「良いポジションで採用してもらえるから」
- 「ゆくゆくは役員になれるから」
- 「ラクできそうだから」
というような理由でコネ就職をするのはおすすめしません。
起業するような人間はパワーがありますし、初期の頃なんかは特に寝る間も惜しんで社長含む幹部メンバーが必死に働くのが普通です。
そんな熱気の高い場所に、やる気がそこまで高くない人が入ってきたら、最悪の場合、お互いの温度感の違いからいざこざが生まれ、元々の友人関係の崩壊すら招きます。
会社の運営というのは、友達ごっこの延長でうまく続けられるものではないので、コネを使うにしろ、しっかりと経営者側との話し合いをもうけてからにしましょう。
理想の転職をするために複数の転職エージェントに登録する4つの理由
1. 取り扱っている求人が異なる
様々なメディア媒体に求人広告を出している大企業もありますが、それでも全ての求人メディアに広告を出しているわけではありません。
管理コストの都合から、特定の転職・求職サービスにしか求人を掲載しない企業もたくさんあります。
なので、転職サービスごとに取り扱っている求人の種類は異なり、1つ2つ登録しているだけでは、あなたにとってより理想に近い仕事を見逃がしてしまうかもしれないのです。
2. 担当との相性がある
相談しやすい担当と、相談しにくい担当はどちらがよいでしょうか?
転職エージェントでは、基本的にあなた個人に担当がついて、希望を伝えたり相談したりしながら転職を進めていきます。
担当は感情を持った人間なので、全ての登録者と相性が合うわけではありません。
しかし当然ながら、できる限りあなたに合う(あなたが相談しやすい)担当と一緒に転職を進めていく方がよいのは言うまでもないでしょう。
さらに、担当によって能力(この場合、おもに提案力)に差がありますので、そういった意味でもより良い担当と巡り会った方がよいということになります。
3. ノウハウや方針(転職の進め方)に違いがある
会社ごとに方針やポリシーが異なるので当たり前ですが、転職サービスによって、転職ノウハウや転職の進め方は異なります。
この転職ノウハウや進め方というのは、偏った知識や固定観念を持つのではなく、なるべく色々な方法に触れて柔軟に考えられるようになった方がよいです。
その方が、転職に対する視野や知識が広がり、より理想的な転職が可能になるからです。
4. 無料である
最初にも少し触れましたが、転職エージェントのサービスは無料です(一部、エグゼクティブ向け転職サービスでは、有料コースなどもありますが)。
何故サービスが無料で利用できるのかというと、企業から転職サービス側に紹介料が発生しているからです。
もし転職エージェントのサービスが有料だったならば、複数社に登録するのも抵抗が生まれるかもしれませんが、無料なので、いくつの転職会社に登録しようとも損失はありません。
むしろ、無料で複数のサービスを利用でき、いくらでも吟味できるのに、それをしないことの方が損失です。
働く会社を決めるということは、多くの時間をどこに預けるかを決めるということになるので、人生の重要な決断の中でもかなり上位に入ります。
就業先や仕事内容によって、今後数年、あるいは数十年の充実度が変わります。
そんな重要な決断をするのですから、納得がいくまで求人を探して、納得がいくまで相談できる状況を作り、そのうえで転職を進めていく方が良いのは間違いないでしょう。
あなたは転職エージェント側からしたらお客様なのですから、各社の非公開求人やサービスの質をチェックしたうえで、よりあなたの希望を叶えてくれるところを自由に利用する権利があるということを忘れないでください。
転職回数についてのアンケート結果
下記は、30代の男女に聞いた転職回数についてのアンケート結果になります。
- 対象:30代の男女500人
- 実施場所:クラウドソーシング
- 実施期間:2018年7月
転職したことがない人が約3割で、約7割は1回以上の転職をしている結果となりました。
筆者は20代の時点で3回以上の転職をしていて、周囲でもほとんどの人が転職をしていたので、もっと転職してる人が多いと思ったのですが、予想よりも少なかったようです。
ここまで読んでくれた方の中には、30代で転職未経験の人もいると思いますが、当ページがお役に立てれば幸いです。
30代転職まとめ
- 全ての30代におすすめ
マイナビエージェント
DODA - 正社員経験なし or ブランクが長い方
リクルートエージェント
アイデムスマートエージェント - 30代前半(後半でもOK) or キャリアや今後の成長に不安がある方
パソナキャリア - 30代後半(前半でもOK) or 管理職経験ありの方【直近年収600万以上推奨】
キャリアカーバー
JACリクルートメント
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