オーバーロード1期、2期、3期までで

  • アニメだけでは分からない
  • 分かりずらい

という部分について、原作読破してるファンが解説します。

オバロの理解に役立てていただければ幸いです。

オーバーロードを解説

解説

オーバーロードのアニメは尺の都合上、原作書籍では詳しく書かれていることが大幅にカットされていたりします。

なので、まずはオバロのアニメだけしか見てない人向けの解説をします。

なるべく「そんなこと解説してくれるまでもなく分かるだろ」っていうレベルまで拾っていくつもりです。

また、全て画像付きで解説します。

1期

「世界征服なんて面白いかもしれないな」の伏線とその回収

1期2話の「世界征服なんて面白いかもしれないな」というアインズのセリフに、デミウルゴスが驚きますが、これはどういうことなのか。

上記の伏線は、だいぶ後になって3期の2話で回収されます。

1期2話のセリフは、アインズはもちろん冗談で言ってましたが、デミウルゴスは真剣に捉えていたという話です。

分からなかった愚か者はいないな?

カルネ村を助けた理由

最初にミラー・オブ・リモート・ビューイングでカルネ村を見つけ、村人が殺されているのを見た時、アインズは「見捨てる」と言いました。

が、結局助けることにしたのは、

  • たっち・みー(セバスの創造主)への恩返し

が最も根本的な理由です。

カルネ村を助けた理由

アインズはユグドラシル時代、異形種借りに合っていた時にたっち・みーに助けられたことがあるので、それが行動するきっかけになりました。

あとは、元々、

  • 転移後の世界での戦闘能力の確認
  • 転移後の世界の情報収集

を、いずれはしなければならなかったので、同時にそれらも済まそうという意図もあります。

アインズがアンデッドであることをエンリとネムに見られていたのは無かったことになったの?

アインズがカルネ村に降り立って、エンリとネムの姉妹を助けた後、アインズはアンデッドの姿のままでポーションを渡していました。

が、それについては記憶操作の魔法(コントロール・アムネジア)で対処してます。

たしかこの部分はアニメだと説明がなかったので「アンデッドってバレてるのに大丈夫なの?」と思った人もいるかもしれませんが、魔法で対処していたという話です。

威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)って強いの?

ニグン(CV子安)が魔封じの水晶を使って召喚した威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)ですが、アインズは逆の意味で驚きました。

魔封じの水晶に警戒していたにもかかわらず、召喚されたものが弱すぎる存在だったからです。

ただ、第三位階の魔法が使えるだけでも相当の熟練者と言われる転移後の世界において、ドミニオン・オーソリティは第七位界の魔法<ホーリースマイト/善なる極撃>が使えるので、実はかなりの強者です。

でも、ナザリック陣営は第十位階が使える存在がたくさんいるし、アインズからしてみれば、第七位界の魔法なんてとるに足らなかったというだけです。

位階魔法で分かる現地勢とナザリック勢の強さの違い

アインズにとって「ダメージを負う感覚(=痛み)」について自分自身で実験できるほどたいしたことない敵だったということになります。

ンフィーレアは何故「モモン=アインズ」と気付いたのか

ルクルット(←チャラ男くんね)から、ナーベラルとモモンとの恋人関係を疑われた時に、ナーベが「私などではなく、アルベド様という方が」と言ってしまいました。

その後の時系列で、ンフィーはエンリから、アインズが姉妹を助けてくれた時の話を聞き、その話の中では「赤いポーション」と「アルベド」が登場します。

なので、ンフィーの頭の中では、

推理要素

  • アルベド=モモンの恋人?
  • モモンは赤いポーションを持っている
    (ンフィーがモモンに近づいたのも赤いポーションの秘密を探る目的)
  • 凄いマジックキャスターであるアインズと一緒にいた女性=アルベド
  • アインズは赤いポーションでエンリを助けた

という式が成り立ちます。

簡単に言うと、「赤いポーション」と「アルベド」という2つに、凄い人物である「モモン」と「アインズ」の両方がドンピシャで関わってるということです。

そんなスゴイ人物が同タイミングで登場してきているので、同一人物と疑わない方がおかしいくらいのことです。

なので「モモン=アインズ」という結論に辿り着いたんですね。

転移後の世界における赤いポーションは「神の血」と呼ばれるくらいの最上級ポーションの扱いで、そんなポーションを持ってる人物は転移後の世界にほぼいない、というのが大きいですね。

ニニャは女、という伏線

「漆黒の剣」のメンバーであるニニャ(クレマンティーヌに殺された)は女です。

これは2期のツアレを助けるシーンの伏線になります。

ニニャの姉は貴族に連れ去られているというのがポイントです。

この伏線の回収については、この記事内で後ほど説明します。

モモンが「少しだけ不快だな」と言った理由

「漆黒の剣」のメンバーが皆殺しにされた後、アインズ(=モモン)は「少しだけ不快だな」と言いますが、精神もアンデッドに引きづられているアインズが、そんなふうに感じるのはおかしいのでは?と思った人もいるかもしれません。

これは単純な話で、「漆黒の剣」のメンバーにはモモンの強さの宣伝をさせるつもりだったのに、それが狂わされたからです。

つまり、

一緒にクエストをこなしたチームが殺されたから不快になったということではありません。

(復活魔法を使うこともできたのですが、転移後の世界では復活魔法はとてもレアなものなので、面倒ごとが増える可能性があるから使用しません)

この時点でアインズが好ましいと思っている人間はガゼフのみです。

理由は、カルネ村の時に、命を失うことも覚悟して戦う姿が素晴らしいと感じたからです。

シャルティア「アインズ様に怒られるー」って何で?

ブレインを圧倒して洞窟から出て、ユグドラシルポーションの攻撃を喰らって暴走モード(血の狂乱)から元に戻ったシャルティアは、ブリタを魅了して情報を引き出します。

そこで、

「非常事態に備えて仲間を一人後方に置いていて、すでにエ・ランテルに向かっている」

ということを聞いて、シャルティアは過剰に反応します。

なぜなら、自分の情報(姿などを見られたかもしれないという情報)を持ち帰られるのは、ナザリック的には不利益につながるからです。

(シャルティアは守護者最強ですが、探知系のスキルは持っていない)

「ナザリックの不利益を生む」=「アインズ様に怒られる」となるわけです。

ちなみに、ブリタを殺さなかったのは、ブリタがアインズ(モモン)からポーションをもらっていたからです。

もしアインズがブリタを駒の1つとして利用しようとしていたならば、ブリタを殺すことでアインズの邪魔をすることになってしまうので、当然そんなことはできません。

(ホントこの辺のシーンはアニメだけだと説明がなさすぎてアニメ組の人は意味不明でしょう)

そして、シャルティアは眷属を召喚して、逃げたブリタの仲間を殺そうとしますが、、、

漆黒聖典との不幸な遭遇戦

シャルティアはブリタの仲間を殺すために追跡をはじめたのですが、そこでブリタとは全く関係ない集団(スレイン報告の特殊部隊:漆黒聖典)と遭遇します。

この辺もアニメだけだと「???」ってなりそうですが、これは漆黒聖典的にもシャルティア的にも予想していなかった遭遇戦です。

漆黒聖典側の目的は、破滅の竜王(カタストロフ・ドラゴンロード)を支配下に置くことだったのですが、運悪くシャルティアとぶつかってしまったわけです。

シャルティアは、また血の狂乱を発動していて冷静さを失っている状態で、色々と見境がなくなっていたとも言えます。

その後は、アニメだけ見た人でもご存知のとおり、ワールドアイテム<傾城傾国>によってシャルティアが洗脳されてしまいます。

漆黒聖典の強さ

シャルティアが死ぬ直前のアウラのスキル

シャルティアvsアインズの戦いのラストで、アインズが2度目の失墜する天空(フォールダウン)を打とうとした時、アインズは本当はシャルティアを殺したくないので、魔法発動を少しためらってしまいます。

その時、

シャルティアの背後に「目」のようなものが出現しますが、これはアウラのスキルで、敵のヘイトを引きつけるものです。

これによって、無事に超位魔法フォールンダウンが発動し、シャルティアを滅ぼします。

シャルティアが消える直前にぶつぶつとつぶやいた言葉は「ちびすけ(=アウラ)」です。

きっと自分(アインズに牙をむいた自分)を殺すことに協力してくれたアウラに感謝していたのでしょう。

アインズもマーレも気付いていないくらいのアウラの陰ながらのファインプレーですね。

なお、アインズはシャルティア戦で「The goal of all life is death」を使用していますが、それについて知りたい方は下記記事で解説しています。

The goal of all life is deathの解説はこちら

2期

ツアーとリグリット

転移後の世界には、100年ごとにユグドラシルプレイヤーが訪れており、そのことをツアーもリグリットも知っています。

つまり、「プレイヤー」という存在を認識しているということです。

「ギルド武器」なども知っています。

この二人(1人と1体)は、以前、十三英雄の仲間として世界を旅したことがあり、プレイヤーとも面識があります。

この辺のことを書くと長くなるので、とりあえずは、ツアーとリグリットはユグドラシルやプレイヤーについて知っているということだけ覚えておけばよいでしょう。

リザードマン威圧シーンで地面を氷にした意味

リザードマンとコキュートスが戦う前に、ナザリックの守護者全員でリザードマンに挨拶をしにいくシーンがあります。

ここで、アインズは超位魔法の天地改変(ザ・クリエイション)を使いました。

これについて、リザードマン達から問われた時「泥で汚れるのが嫌だっただけだ」と答えています。

が、真の理由は、隠れているかもしれないプレイヤーを見つけ出すためです。

これは、のちに超位魔法の黒き豊穣への貢(イア・シュブニグラス)を使う時も同じです。

超位魔法は発動までに時間がかかり、ユグドラシルプレイヤーの常識としては、詠唱中に攻撃するというのが基本だからです。

だから、あえて超位魔法を使って隙を演出し、「もしプレイヤーがいたならあぶり出せるかも」という狙いも兼ねているわけですね。

アインズはシャルティアを洗脳した相手を特定できておらず、プレイヤーだと疑っているので、こういうことをやって地味にプレイヤーを見つけ出そうとしています。

シャルティアがイスになった時にアルベドがキレた理由

これはもう上級者の皆さんなら理解できると思いますが、ご褒美に対するただの嫉妬ですね。

ソリュシャンがツアレに「まずは食べてしまうとしますか」って?

セバスが拾ってきた人間の女のツアレですが、プレアデスの一人であるソリュシャンが介抱を命じられます。

このシーンの背景

  • セバスは「カルマ値300:極善」
  • ソリュシャンは「カルマ値マイナス400:邪悪」
  • ソリュシャンはセバスの部下
  • ソリュシャンは無垢な人間が(食料や嗜虐の意味で)好き
  • アインズからは「目立たないように」と言われて情報収集をしている

そのうえで、

ソリュシャンとしては、カルマ値的にも、ナザリックの利益にならないという意味でも、問題ごとを増やしてはいけないという意味でも、ツアレを助けるということに反対です。

この話、一般道徳の観点(視聴者の観点)からすると、ツアレを助けるのは良いことと思うかもしれませんが、ナザリックの観点からするとダメな行為です。

つまり、ツアレを助けようとしてるセバスの方がダメで、見捨てようとしてるソリュシャンの方が正しいんです。

ただし、セバスはソリュシャンの直属の上司なので、基本的には逆らえません(後になってアインズに報告しますが)。

そこで、セバスからツアレの治療をお願いされたソリュシャンは、

「あのような行為が行われる前までの肉体の状態に戻す」

と言います。

ソリュシャンは賢いメイドなので言い方がうまいですね。

これは「傷を直す」ということの他に「ツアレが妊娠している赤ちゃんをなかったことにする(食べる)」という意味も含みます。

つまり「まずは食べてしまうとしますか」というソリュシャンのセリフは、ツアレ自身を食べるという意味ではなく、「ツアレが妊娠してる赤ちゃんが捕食の対象」となっていたということです。

ツアレとしては、自分が妊娠していることに気付いていなかったし、娼館でできた子供なので、知らない間に赤ちゃんがなかったことにされたのは良かったとも言えます。

セバスの裏切り疑惑が上がった時、セバスを詰問したのはパンドラズ・アクター

ソリュシャンからセバスの裏切り疑惑を聞いたアインズは、その真意を確かめるためにセバスとソリュシャンに会いに行こうとしますが、本当に裏切っていた場合に危険があるから、アインズに変身したパンドラズ・アクターが最初に会いに行きます。

ただ、アインズはセバスが裏切る可能性はないと考えていたので、これはデミウルゴスの提案の可能性が高いです(原作でも明言はされていません)。

(もしセバスが本当に裏切っていたと仮定したら)セバスは近接型のレベル100なので、狭い場所でアインズが単身でセバスと戦うとなると、かなりアインスに不利な戦いとなって危険です。

デミウルゴスとしてはアインズが危険に陥る可能性は絶対に避けたいので、コキュートスに加えて、わざわざ足止め特化のヴィクティムまで連れ出しているほどです。

階層守護者3名 + パンドラ + ソリュシャンがいれば、セバスが裏切っていたとしても余裕で対処できるでしょう。

そして、この時のアインズがパンドラズ・アクターである証拠としては、

  • 「至高の御方」と言いそうになって「至高の41人」と訂正する
    (自分のことを御方とは言わない)
  • ツアレに対して「殺害はないと思われるが」と、推測の言い方をしている
    (アインズ本人じゃないから決定権がない)
  • 「グレーターテレポーテーション」がオーバーアクション
    (パンドラの特徴そのもの)

というものがあります。

NPCは至高の存在を気配で分かるのではないか?という疑問が生まれますが、この時のセバスは、ナザリックを裏切った者という不名誉な処罰を受ける状況なので、実は内心テンパりまくっていて気づきませんでした。

アインズがツアレのフルネームを聞いたのは

本物のアインズはツアレを一目見た瞬間から「ニニャに似ている」と感じていました。

クレマンティーヌに殺されてしまったニニャです。

そして、アインズはニニャに、転移後の世界の常識を教えてもらったという借りがあるため「もしもニニャの身内だったら、ニニャから受けた借りをツアレに返そう」と思い、フルネームを聞いたのです。

その結果、ツアレは「ツアレニーニャ・ベイロン」と答えます。

そこでアインズは、ツアレはニニャの姉だと確信できたわけです。

  • 顔が似ている
  • 「ニニャ」と「ツアレニーニャ」で名前が似ている

という共通点ですね。

おそらくですが、ニニャの方が姉を探すために偽名を名乗っていたんだと思います。

アニメ1期から2期までに2年近くの時間が経っているので、そもそもニニャのことを覚えている人すらいなかったんじゃないでしょうか。

何はともあれ、ツアレの勝ち組が確定した瞬間です。

デミウルゴスが会いに行ったのはラナー

アインズの許可をもらって、王国でデミウルゴスが会いに行ったのは、

ラナー王女殿下です。

これ以降、ラナーはもう完全に人間や王国を裏切って、ナザリック側につきます。

ただ、ラナーにとっては、そもそも人間にも国にも興味がなく、クライム以外はどうなってもいいという価値観の持ち主なので、裏切ったという言葉はおかしいかもしれませんね。

ラナーは人間の中で唯一、デミウルゴスやアルベドと同レベルの頭脳を持つ存在で、デミウルゴスは断片的な情報からそれを見抜いて接触したわけです。

アルベド「アインズ・ウール・ゴウンか、くだらない」

アインズから「ツアレを助け出すぞ」と命じられた時のシーンです。

※『アインズ・ウール・ゴウン』⇒ギルド名
※「アインズ・ウール・ゴウン」⇒主人公

アインズは、『アインズ・ウール・ゴウン』というギルドに対して、転移前も転移後も、人生をかけてるレベルで執着していますが、アルベドからしてみれば『アインズ・ウール・ゴウン』というギルドはどうでもよく、最愛の主である「アインズ・ウール・ゴウン」だけが好きなのです。

アルベドの創造主であるタブラ・スマラグディナ含め、創造主達は自分達を捨てたと思っており、アインズを悲しませた原因とも考えているので、アインズを除く至高の40人を良く思っていません。

これは、アインズに「モモンガを愛している」と設定を書き換えられたアルベドだけが特別で、他のNPCはそうではありません。

だから、アルベドにとって、ギルド『アインズ・ウール・ゴウン』よりも「アインズ(モモンガ)」だけが最優先で、他はくだらないんですね。

旗も雑に扱われています。

言うなれば、旦那は好きだけど旦那の趣味に興味はない、みたいな感じです。

デミウルゴスが八本指の拠点の情報を掴んでいたのはラナーと通じていたため

作戦会議で八本指の情報について尋ねられたデミウルゴスが、すでに八本指の拠点の情報を掴んでいると告げました。

そして、その場にいた者はみんな驚きます。

ラナーから情報を得ていたからです。

デミウルゴスが殺すことを禁止した人物はクライム

デミウルゴスがエントマに指示して幻術を作らせ、「この人物を殺すことは禁止だ。特にシャルティア」と告げました。

「この人物」とは、クライムのことです。

ラナーから情報をもらうことと引き換えに交わした契約ですね。

悪魔は正式にかわした約束を破りません。

シャルティアがブレインを追わなかった理由もクライム

まず、シャルティアが変装して、言葉遣いまで変えているのは、過去に姿を見られていたかもしれないからです。

で、シャルティアの爪を割って喜ぶブレインが逃走しようとした時、シャルティアは自己時間加速(タイムアクセラレーター)を使って追おうとするのですが、、、

そこで、殺してはいけない人物(=クライム)を見つけて、追うのをやめました。

ブレインだけ殺せばいいんじゃないか?という意見もありそうですが、シャルティアは万が一「血の狂乱」が発動して暴走してしまった時のことを考えたのではないかと思います。

過去に失敗をしているシャルティアとしては、0.000001%でも失敗につながる可能性は生みたくなかったんですね。

デミウルゴスからもしつこく注意されていましたし。
(分かってるでありんす!あ・り・ん・す!)

この時、ブレインを殺すということは必須事項でも何でもないので、ミスしないように追わないことにしたということです。

3期

主をレイプしようとしたアルベドは死罪でしょ?

まず最初に書いておきます。

アルベドは女性でアインズは男性なので、アルベド(女性)がアインズ(男性)を性的に襲うことはギャグのように見えるかもしれませんが、

アインズはアルベドに腕力で完全に負けているので、アルベドがアインズに性的暴行をするというのは、男性が女性を無理やり犯そうとするようなものです。

↓の能力表を見比べれば、身体能力においてはアルベドの圧勝というのが分かると思います。

つまり、アルベドが力づくでアインズをレイプしようとしたら、アインズは抵抗も虚しくその貞操を散らすことになってしまいます。

密着された状態だと魔法詠唱者はあまりにも不利です。

なので、本来であれば、主であるアインズを欲望のままにレイプしようとしたアルベドは、死罪でも足りないくらいの重罪のはずです。

それなのに謹慎3日で済んだのは、そうさせてしまったのはアインズが設定を書き換えたから、というアインズの自業自得(自責の念)でもあるからです。

ちなみに、アインズはナニがないからできないのでは?という疑問があがりますが、守護者は「至高の御方に不可能はない」という思考をしているので、何とかなると思っている節があります。

実際、ワールドアイテムを使えば何とかなるという説もあります。

「虻」⇒「お前」⇒「あなた」と呼び方を変えるナーベラル

人間を虫けらとしか思っていないナーベラルでも、姉妹(この時はルプスレギナ)を褒められて悪い気はしないんです。

意外とちょろい。

妹のネムも負けてない

エンリの妹であるネムも、ナザリックに招待された時、ナザリックを褒めまくってアインズを上機嫌にさせるという勝ち組確定の発言をしています。

アインズ様もちょろい。

エモット姉妹は、ナザリック勢に対して正解の選択肢を選び抜く才能を持っているようです。

特にアインズに関しては、アインズ・ウール・ゴウンやギルメンを褒めるようなことを言っておけば生存できます。

逆に、ギルメンの名を勝手に語ったりすると、死ぬよりも恐ろしいことになります。

フォーサイトのリーダー「ヘッケラン」の致命的な失敗

ナザリックに侵入したフォーサイトのリーダー「ヘッケラン」は第六階層の闘技場でアインズと向き合い、生き残るための駆け引きを行います。

「ギルメンに会いたい」という願いを捨てられないアインズは、その駆け引きトークにしばらく付き合います。

ヘッケランは「ナザリックに入る許可を得ている」という旨を伝え、アインズは「どんなことを言っていた?」と聞きます。

しかしここでヘッケランは、侵入の許可を出した者が「アインズによろしく」と言ってたと伝えてしまいます。

アインズがアインズと名乗り始めたのは、転移してからの話です。

なので、本当にアインズを知っている仲間ならば、アインズが改名したことを知らないはずなので「アインズによろしく」ではなく「モモンガによろしく」と言うはずなのです。

「アインズによろしく」と伝えた時点でヘッケランは「嘘をついて勝手にギルメンのフリをしようとした」ということになり、フォーサイトのメンバーの命運は完全に尽きました。

ナザリックに侵入した者たちは、エルヤーが連れていた奴隷のエルフ3人を除き、1人残らず全滅です。

ちなみに、書籍版ではアルシェは普通に死にますが、Web版ではシャルティアの眷属となって生きます。

エルヤーが連れていたエルフ3名はナザリックに就職

エルヤーが連れていた奴隷のエルフ3人は、自分の意志で来ていたわけじゃないということもあってか、エルヤーがハムスケに殺された後は無事ナザリックに就職して勝ち組確定です。

エルフとダークエルフは近親種なので、第六階層に住んでアウラやマーレの世話をしています。

アウラは勝手に世話を焼いてくるエルフ3名のことを邪魔っぽく思ってますが、アインズから「殺すなよ」と言われているので、ほぼ100%に近い安全な生存権を確保できました。

ツアレに次いでナザリック就職の勝ち組です。

アルシェが守ろうとした二人の妹「ウレイリカ」「クーデリカ」のその後

アルシェが守ろうとした二人の妹、ウレイリカとクーデリカは、結局お金がなくなってしまった没落貴族の家庭では育てることはできず、父親も母親もクズ系なので、娼館に売られてロリコンオヤジの玩具になるという悲惨な末路を迎えます。

エントマの声はアルシェから奪った

イビルアイに口唇蟲をやられて声がおかしくなっていたエントマですが、アルシェの声帯を奪ったのでまともな声を取り戻しました。

デミウルゴスのスキル「支配の呪言」と、ジルクニフとフールーダ

デミウルゴスの「支配の呪言」は、レベル40以下の者に強制的な命令を出す凶悪なスキルです。
(転移後の世界では、レベル30前後でもトップクラス)

ジルクニフ達に「ひれ伏したまえ」と言ったのに、効いてないのが2人います。

ジルクニフに効いてないのは、ジルクニフがレベル40を超えているわけではなく、耐性を持つアイテムのおかげです。

フールーダには、効いているように見えるのですが、実はワンテンポ遅くひれふしていたり、顔をあげていることから、レベル41以上なのに自発的に指示に従っているということが伺えます。

フールーダはもうこの前の段階からアインズに心の底から屈しています。

だから、スキルによってひれ伏しているわけではなく、単純にシモベ的な意味でひれ伏しているということです。

デミウルゴスが言う「建国」と「モモン」の関連性

アインズが冒険者モモンとして活動したのは、

  • 情報収集
  • 息抜きがしたかった

の2つの理由があります。

が、デミウルゴスは「冒険者モモンという英雄を作ったこと」について、もっと深い意味があると勝手に解釈してます。

デミウルゴスは「英雄モモンがいなければ、エ・ランテルを恐怖と暴力で支配するしかなかったでしょう」と言いました。

デミウルゴスは、アインズが恐怖と暴力による支配を好まないということは理解しています。

では、

何故モモンがいると、建国の際に恐怖と暴力を使う必要がなくなるのか?

「英雄モモン」と「建国」に何の関連性があるのか?

それは、モモンがいない状態で普通にナザリック勢(異形種の集団)が国を統治しても、人々が恐怖から反発してきて、暴力による支配をするしかなくなるからです。

でも、英雄モモンがいるならば、モモンを見張り役的なポジション(法の執行者)に置くことにより、民衆を納得させることができます。

民衆の立場で考えれば、異形種に統治されるのは恐怖ですが、英雄モモンの監視の元による統治なら大丈夫ということになります。

実際、モモンは魔皇ヤルダバオトすら退けているので、民衆のモモンに対する信頼はものすごいものがあります。

民衆の気持ちまとめ

  • モモンがいる
    まともな生活ができる(安心)
  • モモンがいない
    奴隷のような扱いを受ける(恐怖)

そうして最初はモモンの監視の元に統治していくうちに、アンデッドによる統治でも安全な生活が送れるということを少しずつ民衆に知らしめていくということです。

英雄モモンという存在がなければこの手が使えなかったというわけではないですが、もし英雄モモンがいなければ、ラナーという手札を使うしかなかった。

でも、ラナーという手札はもっと別のことに使いたいので、英雄モモンがいるおかげで(アインズが英雄モモンを作ってくれたおかげで)、ラナーを温存することができる。

とデミウルゴスは思い、最初からそこまで考えていたなんてさすがアインズ様、というモードになるのでした。

ルプスレギナとバルブロ王子のシーン

ルプスレギナがバルブロ王子に

「ソーちゃんみたいな能力はないっすけど、私もそれなりってところを見せてあげるっすよ」

と言ったのは、

「ソリュシャンみたいにスライムじゃないから体内に取り込んで少しずつ溶かすという拷問はできないけど、私の嗜虐もそれなりだよ」

という解釈です。

何が言いたいのかというと、強さについてしゃべってるわけじゃなくて、嗜虐趣味についてしゃべっているということです。

(単純なレベルだけで判断したらソリュシャンよりルプスレギナの方が上だし)

ルプスレギナは「カルマ値マイナス200:凶悪」で、人間に対する見方は「おもちゃ」であり「希望を持った人間どもが絶望していくのを見るのが何よりも大好き」という、それなりに強い嗜虐趣味を持っています。

ちなみに、バルブロ王子の軍団はレッドキャップゴブリンに皆殺しにされ、

バルブロ王子本人はルプスレギナが直接30分間かけていたぶって殺しました。

ルプーはクレリックで回復魔法が使えるので、

「死なない程度にダメージを与える」⇒「回復させる」⇒「死なない程度にダメージを与える」⇒「回復させる」

という遊びがMP尽きるまでできます。

なんなら、間違って殺してしまっても蘇生魔法が使えます。

そいうやって30分間バルブロ王子をいたぶって遊んでから殺したわけですね。

超位魔法:イア・シュブニグラス/黒き豊穣への貢の効果

超位魔法:イア・シュブニグラス/黒き豊穣への貢の効果は、

  • 広範囲の即死攻撃
  • 殺した数に応じた「黒い仔山羊(レベル90)」の召喚

です。

作中では、7万人の王国兵を殺して5体の黒い仔山羊を召喚していました。

原作だと、逃げ惑う王国兵たちの描写とか、味方であるはずの帝国兵ですら逃げ出したい気持ちになってるとか、恐怖に震えて絶望する心理などが詳しく描かれていたので、タイトルのとおり「大虐殺」って感じが伝わってきたのですが、アニメだと意外とあっさりしていて「大虐殺」っぽさが伝わりずらかったですね。

死んだ人数も、アニメだと数百人くらいしか死んでないように見えました。

黒い仔山羊が殺してはならない4人(3人 + 1人)

アインズが言った「殺してはいけない4人」とは、誰なのかというと、これは原作でも明らかにされていません。

なので推測の話になります。

正確には、

  • アインズが殺したくないと思ってるのが1人
  • デミウルゴスから「殺さないでおいてください」と頼まれているのが3人

です。

一応、この推測を述べる前提として、ナザリック側は王国の誰が戦地にいるか正確に把握していない、ということを書いておきます。

アインズが殺したくないと思ってる1人

アインズが殺したくないと思ってる1人は、おそらくガゼフで間違いないでしょう。

アインズの命令を受けている黒い仔山羊がガゼフをよけて通り過ぎようとした時点でほぼ確定です。

元々アインズはガゼフをとても気に入っていて、死をも恐れずに突き進む雄姿に敬意を払っているし、たくさんの武技を覚えているレアですし、実際に勧誘までしています。

結局、真なる死(トゥルー・デス)で殺してしましたが、ガゼフが蘇生拒否の意志を見せるまでは、アインズは殺した後に生き返らせようと思っていたほどです。

デミウルゴスから「殺さないでおいてください」と頼まれている3人

デミウルゴスから「殺さないでおいてください」と頼まれている3人が誰なのかというと、王国側で結果的に生き残った主要人物を見てみると、

戦地にいた人間

  • ランポッサⅢ世
  • レエブン侯
  • ブレイン
  • クライム
戦地にいなかった人間

  • ラナー王女
  • ザナック王子

この6名が候補としてあがります。

繰り返しますが、アインズは誰が戦地にいたかどうかを把握していないので、戦地にいなかった人間も「殺さないでね」の候補に入ります。

なので、上記の6名の中で、デミウルゴス的に生かしておきたい人物が3人いるということです。

★ラナーとクライム

2人はすぐ分かりますね。

ラナーに関しては、そもそもデミウルゴスと手を組んでいますし、殺したくないでしょう。

そして、そのラナーと共謀するために必要なクライムも殺してはいけない対象となるのは自然です。

ゲヘナ作戦の時もそうでしたしね。

★レエブン侯は候補から消える

そして、残念ながら「レエブン侯」は候補から消えます。

何故ならば、「レエブン侯が助かったのはただ単に運が良かったから」という作者雑感があるからです。

意図的に殺さなかったわけではなく、運よく死ななかっただけということです。

★残りの候補は「ランポッサⅢ世」「ザナック王子」「ブレイン」

そうなると、残るは「ランポッサⅢ世」「ザナック王子」「ブレイン」の3人が候補として残ります。

それぞれ生かしておきたい理由を考えることはできます。

生かしておきたい理由

  • ランポッサⅢ世
    現在の国王なので、戦争の落としどころを探る意味や、手駒として必要
  • ザナック王子
    次期国王なので、手駒として利用できる
  • ブレイン
    人間の中ではトップクラスの戦士であり、武技が使える

ナザリック側から見た利用価値としては、ブレインはなさそうですが、「ランポッサⅢ世」「ザナック王子」の2名はどちらも利用価値があるので、この2名のうちのどちらかだと思います。

そのどちらかを断定する根拠はないので「どちらか」です。

まとめると、デミウルゴスが「殺さないでおいてください」とアインズに頼んだ3人というのは、

  1. ラナー
  2. クライム
  3. ランポッサ or ザナック

というところでしょうか。

最終話の茶番:アルベド vs モモン

最終話でアルベドと向き合っていたモモンは、言うまでもなくパンドラズ・アクターです。

これ以降、アインズは王となるので、冒険者モモンの役割は原則としてパンドラズ・アクターがやることになります。

↑が↓に変身してる

アインズとモモンは同一人物なので、本来同時に存在することはできないのですが、パンドラズ・アクターはドッペルゲンガーであり、至高の41人に変身したうえで、その能力を8割まで行使できる持っているので、同じ時間にアインズとモモンを存在させることは可能です。

で、アルベドとモモン(パンドラズ・アクター)が熱く舌戦してますが、これは茶番です。

アルベドもパンドラズ・アクターも「モモンをエ・ランテルの法の執行者とする」ということを会話の着地点にしようとしています。

なので、当然アルベドもパンドラズ・アクターも戦う気なんてありません。

というかレベル100同士のこの2人が戦ったらエ・ランテルが半壊してしまいます(アインズはそれを望まない)。

子供が石を投げたのも計画どおり?

あとは「石を投げた子供まで計画のうち?」という、どうでもいい疑問が残ります。

これは原作でも明らかにされていませんが、まぁナザリック側には人間の行動や言葉をコントロールするスキルを持ってる存在なんてたくさんいるので、誰かが操って石を投げさせたのではないでしょうか。

例えば、デミウルゴスが支配の呪言で操ったりですね。

デミウルゴス的にはアインズ一行に石を投げさせるなんてしたくはないでしょうが、これも支配を円滑に進めるための計画の1つなので仕方ありません。

というか、これは「そういった可能性も考えられる」というだけの話で、原作にそういった記述はもちろんありません。

話を戻して、アルベドとしても「子供が石を投げてくる」というのは計画どおりのことなので、この子供を殺す気はなかったと思います。

殺してしまっていたら、アインズの望む平和的な統治とは違い、恐怖による支配になってしまいますからね。

ちなみに一応書いておくと、実際のところアルベドは人間の子供を殺すことに何のためらいもないので、もしも計画の一環としてじゃなく子供が普通の恨みから石を投げていたならば、迷いなく殺していたと思います。

アルベドの姉のニグレドとかペストーニャあたりだったら殺せなかったでしょうけど。

余談:この時のモモンとアルベドが戦ったらどちらが勝つ?

この時のモモンとアルベドがもし戦っていたらどちらが勝つか?

アルベドの圧勝です。

パンドラズ・アクターは至高の41人の能力をコピーして、その能力を8割まで行使できます。

賢いパンドラズ・アクターがこの能力を駆使するとチートに近い性能になりますが、この時のモモンは、パンドラズ・アクターがアインズに変身したうえで戦士化してる状態です。

もしも、パンドラズ・アクターがその能力をフルに使ってアルベドの弱点属性を攻めまくるなどしたら勝敗は分かりませんが、モモンの状態だけで戦うとなると、パンドラが勝てる可能性はほぼゼロでしょう。

簡単に言うと、アルベドは純粋な戦士職のレベル100ですが、一方、パンドラは似非戦士のレベル80みたいなものです。

この場面は子供も見ている茶番なので、ある意味ではヒーローショーですが、そのヒーローショーは悪者(アルベド)の勝ちで終わります。

その後のエ・ランテルの統治は?

ナザリック陣営に支配されてしまったエ・ランテルはどうなってしまうのか!?

(この場にナーベラルがいないのは、たぶん冒険者の仕事があるからです。)

善政が敷かれる

魔導国によるエ・ランテルの統治はどうなるのかというと、周辺諸国に類を見ないほどの善政が敷かれることになります。

アンデッドの王に支配されたエ・ランテルは、王国領だった時と比べてめちゃめちゃ住みやすくなり、確実な安全が約束された勝ち組の都市なのでした。

王国のような貴族による腐敗や汚職、麻薬の流通などは一切ありません。

治安の改善

アインズ配下のデスナイトが24時間体制で見回りをしてるので、犯罪も激減しました。

最初は怖がっていた住民達も、だんだんアンデッドへの恐怖心をなくし、受け入れていくようになります。

冒険者組合の変化

冒険者組合の役割も今までと変わります。

今までは、商人や要人の護衛、モンスター退治、薬草の採取などが冒険者の仕事(アインズいわく、夢のない仕事)だったのですが、本来の意味での冒険者へと変わります。

つまり「未知への挑戦や開拓」が冒険者の仕事となり、さらに、装備が与えられたりトレーニング施設が用意されたりの好待遇になります。

異形種も人間も仲良く

異形のモノと人間は殺し合う定めだったり、捕食する側とされる側の関係でしたが、魔導国に統治されてからは異形種も人間も仲良くなり、それぞれの得意なことを生かして協力しあうことになります。

エ・ランテルの住人達は、もう異形種に怯えなくて済むようになりました。

戦争のために徴兵されなくなった

王国では戦争の度に民から徴兵していましたが、アインズ・ウール・ゴウン魔導国は人間の手を借りる必要がないほど強いので、戦時において人間を使う必要性が一切ありません。

そもそも、魔導国に攻めてくる敵国がないのでとても安心です。


ほんっと魔導王サイテーですね。

4期は?

オーバーロードのアニメ4期

オーバーロードのアニメ4期は、あったら嬉しいですが、どうなんでしょう。

3期は、色々な意味で視聴者をふるい落とす内容がありましたし、建国して終わるという意味でも、区切りとしてはちょうど良さそうな気がします。

アニメ4期やってくれたら嬉しいですが、まぁあまり期待はしない方がよいかもですね。

円盤の売れ行きは悪くないので、OVAとか劇場版はありそうですが。

ドラマCDも、もっと出してくれると嬉しいでありんす。

アニメ2期、3期の評判は悪かったのか?

作画とか演出の話はおいといて、アニメ2期、3期の評判で悪い口コミをいくつか見ましたが、その代表的なものに、

「アインズ様が出てこないと面白くない」

というものがありました。

これについては、オーバーロードという作品が群像劇なので仕方ありません。

アニメ2期のリザードマン編にしても、アニメ3期のカルネ村にしても、ワーカーにしても、そもそもオーバーロードという作品は、

主人公達(ナザリック勢)ではない者達の独立したストーリーや背景が描かれて、そのうえで、その者達とナザリック勢が少しずつ絡んでいく

という構成なんですね。

まぁ、

「アインズ様が出てこないと面白くない」

という意見は分かりますし、実際、ナザリック側が描写される方が面白いので「人間側じゃなくてナザリック側をもっと描いて欲しい」という気持ちも分かります。

けどまぁ、それをやると、たぶんオーバーロードらしさがなくなってしまうような気もするので、仕方ないでしょう。

アニメ3期が終わった後からの話は面白いの?

アニメ3期(原作9巻まで)が終わった後、つまり、原作10巻以降の話。

ファンの要望に応えたのかは分かりませんが、10巻以降はアインズ様の出番が多いとは思います。

「10巻から買おうかな」という人のために、ネタバレしないように1文で概要をまとめます。

10巻:謀略の統治者

建国後の様子がメインで、アインズが自ら営業活動したり、アインズの苦悩がかなり多いのでギャグ要素が強いです。

オーバーロード10 謀略の統治者

11巻:山小人の工匠

アインズ、シャルティア、アウラで、ドワーフの国に行く話で、ドラゴンも出てきます。

オーバーロード11 山小人の工匠

12、13巻:聖王国の聖騎士(上下)

聖王国からヘルプを求められたアインズが、単身で聖王国に出向く話です。


ありがとうございました。

考察

ナザリックのNPC達はユグドラシル時代の記憶があるのか?自我がなかった頃との整合性は?

NPCにユグドラシル時代の記憶があることは確実です。

分かりやすいシーンでは、シャルティアがユグドラシル時代の記憶(ペロロンチーノの話)をセバスに教えるシーンがありますね。

ただ、読者の視点で考えると、

  1. 転移前:
    記憶はあるが自我がない
  2. 転移後:
    記憶もあるし自我もある

この切り替わりについて疑問が生まれると思います。

けど、NPC本人達の中では、転移前と転移後の差はなく、なぜ自発的に発言できなかったのか、などはNPC本人達も分かっていないと思われます。

もしも、NPC達の中で転移前と転移後で明確な差があったのならば、ユグドラシル終了直後に自分に対する違和感を持たないといけないことになります。

モモンガはプレイヤーなので五感の変化や精神抑制の発生などの違和感を感じましたが、NPC達は転移直後「なぜ自我が生まれた!?」などの疑問を持った者はいません。

つまり、

自我がなかった頃の自分についても自我を持っていたと錯覚している

ということだと思います。

なので、読者視点だと「自我がなかった頃」「自我を持った後」という区別があるかもしれませんが、NPCの中ではそんな区別はないということです。

NPCの年齢設定と生きた時間の差はどうなってるのか

アウラとマーレは年齢が76歳と明言されていますが、仮に、ぶくぶく茶釜がアウラとマーレを創造したのが5年前だとしたら、「5年しか生きていない76歳」と、おかしなことになります。

それか、もし転移の5年前にアウラとマーレが創造されたのならば、ぶくぶく茶釜はその時は71歳と設定しておいて、転移直後は76歳になっている、という可能性も考えられます。

というのも、種族によってはNPCも歳を取るからです(少なくともアウラは年月の経過とともに女性的な肉体を手に入れられると思っている)。

考え方としては、

  1. 創造された時から自我を持つまで(転移まで)にNPCの時間は流れていない
  2. 創造された時から自我を持つまで(転移まで)にNPCの時間は流れている

の2とおりの可能性があります。

①の場合は、自我を持ち始めてから年齢が加算されることになり、②の場合は創造された時から年齢が加算されることになります。

ただ、NPC達は創造主から「そうあれ」と設定されたことに対しては忠実なので、年齢設定もその中の1つだと考えると、「76歳と設定されたなら、歳を取って76歳じゃなくなってしまうのは創造主への不敬」ということにもなります。

この辺について、アウラの頭の中でどう整理をつけているのかですね。

少なくとも「巨乳になってシャルティアに自慢したい」などという私情が、創造主の命令を上回ることは無理だと思います。

マーレは大人になっても女装しているのか

創造主であるぶくぶく茶釜が「男の娘」と定め、実際にかわいい女装男子のマーレですが、幼い頃は問題ないけど大人になってしまったらどうなるのか。

76歳で人間年齢10歳に相当するということは、304歳になったら人間年齢40歳に相当します。

いくら美形とは言え、オッサンと呼ばれる年齢になっても女装させられる宿命なのはかわいそうじゃないのか、と思う人もいるでしょう。

が、それはアインズがいる限りは大丈夫だと思います。

NPCにとって創造主は絶対だといっても、転移後の世界にぶくぶく茶釜はいないので、うまいこと理由をつければアインズが茶釜の命令を上書きして女装をやめさせることも可能でしょう。

女装するのが見るに耐えない年齢になったら、「マーレ。話がある」とか呼び出して「実はな、茶釜さんが言っていた男の娘というのは人間年齢の見た目で14歳までなんだ……」とか言って、女装をやめさせるんじゃないでしょうか。

NPCは「ユグドラシルのプレイヤー」という概念を知っているのか

アルベドのセリフで

「周辺の調査に出ているアウラからの報告では、現在のところ、ユグドラシルのプレイヤーとの接触はなく」

というものがあります。

このことから、NPCは「プレイヤー」という言葉は知ってることが分かります。

しかし「リアル世界でユグドラシルというゲームをプレイしていた人間」という認識までは持っていないはずです。

何故かというと、もしもNPCが、創造主達の本来の姿が人間であるということを知っていたら、ナザリックのメンバーが人間を毛嫌いすることができなくなるからです。

たとえカルマ値マイナスが多い異形種だらけの集団で、人間を嫌うことが自然だとしても、創造主の本来の姿が人間だと知ったら、その考えを改めなければならないでしょう。

NPC達にとって(アルベドを除いて)、創造主の存在はそれほど絶対です。

なので、NPCが認識する「プレイヤー」とは、創造主達の別の呼称、あるいは、ユグドラシル時代における従属者(=NPC)以外の知的生命体という程度の認識なんじゃないかと思います。

アインズがアルベドやデミウルゴスに「いやー、お前らはゲーム上で作ったキャラなんだぞ」なんてことを言うのは考えられないので。

よくある質問への回答と解説

アニメのアインズが緑色に光るのは何?

アンデッド化したことによって、激しい感情が起こると精神が抑制されることによる効果です。

アニメでは視聴者に分かりやすいように緑色に光る演出がされていますが、実際には見えません。

もちろん、FFのリジェネのような継続回復魔法でもありません(というかアインズに回復魔法かけたらダメージ入ってしまいます)。