産婦人科に転職した看護師の体験談になります。
- やりがい
- 良かったこと
- つらかったこと
- 難しかったこと
- 給料と仕事とのバランス
などなど、記載していただけたら幸いでございます。
★の評価については、産婦人科で働くことについての「おすすめ度」でお願いします。
- (オススメできる)
- (まぁまぁオススメできる)
- (どちらとも言えない)
- (あまりオススメできない)
- (やめた方がいい)
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産婦人科というと「赤ちゃんが産まれて感動できる」と想像しますか??
そんなこともありますが、実際はかなりきつい面もあります。
分娩なら嬉しい場面も当然あります。
でも、新生児に異常があったり亡くなったり、親御さんを見るのがつらいときがあります。
また産科だけではないです。
若い人やおばあちゃんまで、婦人科系の病気があれば手術もします。
その中には子宮を摘出する場合もあります。
子供を望んでいる人に病気がみつかれば、胎児と一緒に子宮提出する手術もあり、そのときは、なすすべはありません。
ただ、メンタルケアと言う部分では、本質が学べる気はします。
もちろん辛いことばかりではなく、感動できることの方が多いですが、やはりストレスはあると思います。
お給料は他の科と大差ないように思います。
忙しい時と暇なときの差が激しいかもしれません。
助産師さんは別格です。
対人関係は良くも悪くもないというところです。
先生やスタッフとの相性はあるかも知れません。
■良かったこと
産婦人科で働いて良かったことは、妊娠・出産という女性の人生のうちの一大イベントのお手伝いをできること、命の大切さや尊さを身近に感じることができることです。
産科で学んだ知識は、自身の妊娠・出産の際にも役に立ちました。
妊娠している中働いている時は、周りには産科の医師・看護師が近くにいて常に気にかけてくださったり、お腹が張ってしまった時などはすぐに休ませてくれたりと、これから妊娠・出産を控えているけれど「まだまだ働きたい!」という方は働きやすい環境だなと自身が働いている時に思いました。
■辛かったこと
辛かったことは、子宮内胎児死亡や死産をした方を受け持った時です。
産科は新しい命が産まれる場ですが、さまざまな理由で生まれて来ることができない子もいるわけで、幸せなことばかりではないということを痛感いたしました。
■難しかったこと
難しかったことは、自身が妊娠・出産を体験していないと、いくら勉強しても憶測でお話をしなくてはいけないところです。
そこは独身時代、患者さんと関わっていてとても感じました。
■人間関係
総合病院で残業や休日に会議に出席するなど、大変なこともありましたが、スタッフ間は仲が良く、ママさんも多かったので、子供の発熱など急なお休みを頂いても嫌な顔されず働きやすい環境でした。
■給料
給料もそれなりにもらえて、私にはやりがいのある仕事でした。
■良い点
産婦人科は生命が誕生する場でもあります。
他科とは異なり、患者さんやご家族に「おめでとうございます」と言える診療科です。
その点で働いていても非常に幸せな気持ちになれる科であり、産婦人科勤務で良かったと思えることも多いです。
また、産婦人科ですから、患者さんは皆さん女性になります。
私も女性であり、妊娠や出産を経験しているのですが、自身の経験をいかすことのできる診療科であると言えます。
また、婦人科疾患の患者さんに対して看護する際も、同性として女性特有の悩みや不安などは理解しやすい面があるのではないかと思います。
このように女性としての経験や知識をいかして仕事できる診療科ですので、その点ではやりがいを感じることができます。
■つらい点
産婦人科勤務でつらかったことは、年に数件死産や流産に立ち会うことがあることです。
子どもがなくなることで患者さんが抱える喪失感や悲しみは非常に深く、その様子を見るのは看護師としてもつらいものがあります。
■難しい点
難しい点は育児指導においてです。
最近は様々な社会背景をもった妊産婦が増えているので、産後の育児指導では個別性を重視しながら行う必要がある分、難しさを感じます。
産婦人科では分娩による緊急入院が多く、また当然ですが、1日に何人も産まれることもあります。
ですので、分娩になれは非常に忙しくなります。
また、分娩中や分娩後急に状態が変わり一刻を争うようなこともよくあります。
つまり、急性期病棟に近い雰囲気があるのも特徴だと思います。
■人間関係
私が勤務してきた産婦人科はどこも人間関係は良好でした。
産婦人科という診療科が影響しているのかもしれませんが、他の診療科よりも穏やかで優しい看護師が多いように思います。
産婦人科クリニックで働いていました。
出産などが重なるとすごく忙しいですが、命の誕生に携われるのですごくいい科だと思います。
産婦人科の外来では中絶などの処置も多いです。
どれだけ忙しくても赤ちゃんに癒される現場です。
産婦人科で働いていると生命の誕生に出くわしますので、そのたびに感動を覚えます。
でも、中には障害をもって生まれた赤ちゃん、または両親の都合でこの世に生を受けられなかった赤ちゃんもいました。
感動も多いですが、悲しい現実もあります。
しかし、やりがいあるお仕事であることは間違いありません。
産婦人科の看護師としてのやりがいは、よく言われる「命の誕生という感動」だけではありません。
ただ、妊婦さんの世話をするだけでなく、妊婦さんの陥りやすいマタニティーブルーなどの精神面のケアをして妊婦さんを助けることも、非常に重要でやりがいがあります。
私は産婦人科に10年来関わっている看護師です。
産婦人科は助産師さん主導で看護師にはあまり関係ないと思われがちですが、婦人科領域は他科にはない特殊性があり、とても勉強になります。
婦人科疾患では外科あり、更年期領域では心療内科的な関わりあり、不妊治療では女性の身体をよく理解でき、子の誕生まで関われることの喜びを味わうことができます。
女性ばかりなので男性患者を苦手になってしまうことが難点ですが、とてもお勧めです。