消化器外科に転職した看護師の体験談になります。
- やりがい
- 良かったこと
- つらかったこと
- 難しかったこと
- 給料と仕事とのバランス
などなど、記載していただけたら幸いでございます。
★の評価については、消化器外科で働くことについての「おすすめ度」でお願いします。
- (オススメできる)
- (まぁまぁオススメできる)
- (どちらとも言えない)
- (あまりオススメできない)
- (やめた方がいい)
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消化器外科で3年勤めました。
外科病棟なので、術前術後の管理や全身状態の管理について沢山学ぶことができたため、良かったと感じています。
消化器外科病棟は癌患者が多いです。
癌患者といっても、短期入院のみで治療を終える患者から、再発を繰り返し何度も入院となる患者、終末期の患者など患者層が幅広いため、アセスメント能力も身につくと思います。
また、消化器は食道から直腸までの疾患をみるため、勉強量は多くなりますし、処置も他科に比べ多いと感じますが、その分やりがいもありました。
私が勤めていたのは、地方都市の中核病院でした。
毎日が勉強です。
■良かったこと
救急も受け入れていたので、入院の受け入れから退院まで、検査や処置、術後の管理などを学ぶことができました。
患者様との交流が激務の中のオアシスです。
特に術後管理、術後の早期離床のメリット、疾患によって少しずつ違う対応など学ぶことができたのはとても良かったと思います。
■大変なこと
つらかったのは、重症患者を複数持つ日です。
点滴の数も観察事項も多く、急変もあり、新人の私にとっては地獄のようでした。
時間の管理、情報の選択、優先順位、今では当たり前にできるようになったことが本当に難しくて、
「これは、今報告したほうがいいのか、後ででもいいのか」
「これは正常の範囲なのか?それとも異常の予兆なのか」
など、自分で自分の判断に自信が持てず、報告が遅くなって叱られたこともありました。
■給料
地方の病院だったので、給与水準はいいとは言えませんでした。
しかし、経験と知識を得たと考えるといい職場だったと思います。
■人間関係
人間関係は良いとは言えませんでした。
やはり忙しい職場だと、ささくれ立ってしまう人がいます。
ただ、これは職場によっても変わってくるところだとは思います。
良いところもあれば悪いところもあるでしょう。
私は忙しくても患者様や同僚に優しい自分でいようと努力したいと思っています。
■1.大変なこと「多重課題に追われている」
外科病棟で毎日行われていることは手術や特殊検査です。
特に私の働く外科では毎朝9時から手術が開始されるため、患者さんの手術の準備を行い、手術室に入室させます。
術後は病棟へ帰室された患者さんの全身状態の観察、管理を行います。
手術や麻酔によって負担が掛かっている患者さんは、当たり前ですが痛みや気分不良、不安などを訴えられるためケアに時間を要します。
しかし、看護師は他の患者さんも担当しているため、その方のケアばかりに時間をとられるわけにもいきません。
ある患者さんのケアをしている途中で、別の担当患者さんが検査に呼ばれたと連絡があれば、遅れないように準備をしなければいけません。
また、状態が急変した患者さんに対しては、医師がもともとは予定されていなかった検査や治療を追加することも多くあります。
さらに、午前中には看護師間でのチームカンファレンス、午後は専門職の回診の介助・カンファレンスへの参加、予定入院患者への入院説明や術前処置、書類整理など決められた仕事もあります。
これらのような多重課題に優先順位をつけながら、事故のないよう毎日過ごしています。
■2.外科病棟でのやりがい
今までの説明からは大変な点ばかりが強調されてしまいましたが、大変なことばかりでもありません。
日々の患者さんの状態の変化は大きく、自分が関わった患者さんが元気に退院される姿を見たときは、今までの大変さもやりがいに変わります。
自分の行なったケアで患者さんの状態が良くなり、患者さんや家族からお礼の言葉をいただいた時の喜びは、ほかには代えられないものがあります。
また、大変な職場だからこそ、自身の成長を実感できます。
常に多重課題をこなしているからこそ、経験年数を重ねるに連れて知識や判断力が磨かれてきます。
過去の経験を生かして患者さんへより良いケアを考え出していったり、自分の知識や技術に自信を持って後輩を育てていけることにも喜びを感じています。
重症な患者さんが多く、濃厚なケアが必要であるため、看護技術はかなり身につきます。
点滴や採決の回数が多いため、技術力が上がるのは当たり前ですが、経管栄養や褥瘡ケアなど高齢者に特化した処置も多く身につくため、急性期病院以外の慢性期病院や施設などでも技術を活かせます。
実際に、転職の際も、急性期病院で働いていたという実績があれば非常に重宝されます。
私の勤めていた消化器外科では、術前・術後の全身管理やケアが主な仕事です。
食道から肛門、肝胆膵まで、また全身麻酔で侵襲の大きい手術から腹腔鏡手術まで様々な術式、状態の患者様のケアを学べます。
絶飲食の患者様も多いので、水分・栄養管理の知識も必要です。
レスピやAラインなど、急性期のケアからターミナルケアまで多くの経験を積むことができました。
人工肛門のケアや装具選び、退院指導に最初から関われることも大きな特徴だと思います。
ただ、勉強することも多く実際の仕事内容も多いので、キャリアを充実させたり向上心の高い方には向いていますが、楽して働きたい方にはあまりおすすめしません。
技術に関しては、手術前後のケアを見ることができますので、観察のポイントがわかるようになります。
知識に関しても、ドレーンなどの管理や創部の処置などを目の当たりにすることができますので、新人看護師にはおすすめです。
急性期なので、とにかく忙しい。
緊急オペや入院が入ると、予定していた業務に手が回らなくなり、残業することが多かった。
入院日数も短いので、患者とゆっくり関わることは難しい。
テキパキとした対応が求められるので、サバサバしたタイプの人が多かった。
外科の王道といえば消化器外科。
食道から肛門までの外科的治療を主に行う診療科です。
手術する部位は消化器ですが、全身麻酔で長時間手術するため、全身の器官と密接に関係しており、知識と経験が身につきます。
はじめに消化器外科で働けば、次にどの診療科に行っても大きな不安はないと思います。
外科の医師はサバサバとした先生が多く、フレンドリーで仲良くなりやすいです。
外科病棟は入退院が多く、バタバタすることも多いですが、手術をして回復する患者さんを近くで看ることができてモチベーションが上がりやすいです。